まちづくり

千葉駅東口駅前広場

千葉市中央区 / 1992年~1996年
基本計画に担当として参加 基本設計・実施設計・現場監理に主任として参加 

JR千葉駅は、千葉市の中心部のターミナル機能を担う駅であり、多方面へのバス交通の拠点となっています。一方で、駅前広場に接続する幹線道路の慢性的な渋滞や、老朽化した施設のリニューアルの必要性が指摘されていました。
千葉市が実施した、交通結節点機能の充実や、市の玄関口にふさわしい景観整備を図るための、駅前広場および周辺(地下道・中央公園プロムナード)の再整備に携わりました。 設計にあたっては、面積的な余裕が非常に厳しい状況の中で、緑豊かな景観をつくり出して欲しいという行政サイドの要求を実現するために、立体的緑化という解決策を提示しました。 また、地下道出入り口の上屋をドーム形状として、市の玄関口となる駅前広場としての視覚的特長をつくりだしました。このドームはアルミ素材のシングルレイヤートラス構造による国内構造評定第一号となり、のちの名古屋ドーム建設の足がかりとなったそうです。このプロジェクトには照明デザインとして近田玲子さんに、植栽デザインとして大橋鎬志さんに、ご参加いただきました。


すでに建設されていたモノレールの巨大構造物が、駅前広場に与える景観的影響を和らげるために、面積的な制約の中で出来る限りの緑化を行ないました。

※パース制作は委託

モノレール構造物に対峙して、広場の要となる位置にシンボルとしてドームを配置しました。このドームは地下道入り口のシェルターとして機能するよう考えました。

ドームは日本で初めてアルミを使用したシングルレイヤートラス構造。千葉市の目指す「開放的な都会」というイメージにふさわしい素材としてアルミを採用しました。

狭い敷地、不十分な施工ヤード、重機が使えないなどの悪条件でしたが、軽量なアルミ素材を使うことで、人力取り付けが可能となり、施工負担を軽減できました。

トラス材の接点には開発されたばかりの青色LEDを使用し7色発光を可能とした照明器具を採用して、話題づくりをおこないました。

ドームを支える支承部分は複雑な応力がかかるため丈夫で形状の自由度の高い鋳鋼を用いた。 人の目線に近い部分なので、特にデザインには配慮してノスタルジックな造形により親しみやすさを強調しました。

乾燥・病害虫・日照不足・土壌不足という悪条件下で人々の目を楽しませる豊かな植栽を行うために、土壌改良や雨水の地下浸透システムなど様々な工夫を行って生長を促しています。