2002年度グッドデザイン賞受賞(建築・環境デザイン部門)
日本大通りは、明治初期に外国人技師ブラントンにより設計された近代的な街路です。以降120年にわたり横浜のシンボルとなってきました。現在も歴史的建物や、銀杏並木と一体となり、開港の歴史を感じる場所となっています。みなとみらい線及び地下駐車場工事に伴う、道路のリニューアルプロジェクトに携わりました。
貴重な歴史資源を来街者に伝える仕掛けとして、オープンカフェや、イベントへの対応にも配慮したデザインとし、道路完成後には道路上のオープンカフェの社会実験を行いました。
また、歩道と横断歩道を平らにして、車より人を優先したユニバーサルデザインや、古木の銀杏並木の生長を助けるために、根に水や酸素を供給する機能の充実など十分な対応を行ないました。
日本大通りは、立派な銀杏の並木と、沿道に並ぶ歴史的建造物を特徴とする最も横浜らしい通りです。その雰囲気を壊さずに引き立てるようにデザイン(形・色・素材・仕上げ)に配慮しました。
横浜らしい新しい道路のあり方を模索するため、オープンカフェや絵画展示などの社会実験を行ないました。道路が人々の憩いの場となるようデザインしました。
重厚なデザインを基調としてデザインしましたが、植栽柵などの身近な部分には繊細なディテールを用いて親しみやすさを演出しました。