道路

みなとみらい線 元町中華街駅 山下地下歩道

横浜市中区 / 20002年
基本設計・実施設計に主任として参加

みなとみらい線は、横浜のウォーターフロントを結ぶ観光動線であり、元町中華街駅は横浜を代表する「元町・山手・中華街・山下公園」の中心に位置しています。山下地下道は、立地の制約から元町側に配置された駅と中華街・山下公園を結ぶためにつくられた公共地下道です。

結果として狭く長い地下空間がつくられることになりましたが、この空間特性を生かして、歴史と異国情緒の街への期待感を高める場となるように、内装や照明デザインを行いました。

元町(西洋)と中華街(東洋)を結びつける要素として青磁器をテーマとしてデザインを行いました。また長く単調な空間をリズミカルに演出するデザインとしました。壁面には、東洋と西洋をつなぐ青磁の色をリサイクルガラス素材で表現しました。

壁面には、アルミや光沢ブロックなどの軽快な印象の素材を用いてリズムのデザインを行いました。またガラスブロックを配置し内部照明によって光のゆらぎのリズムをつくりました。天井には、鈍い反射の金属素材を用いて視覚の変化によるゆらぎをつくりました。

出入り口には深みのあるガラスのゲートをつくり、地下道全体の淡い緑のエッジとして存在を際立たせました。ガラスの中には龍がいます。