山手公園は、外国人居留地時代に日本で初めてテニスが行われた場所であり、現在も市営のテニスコートとして利用されています。1986年には、この歴史あるテニスコートを管理する事務所のリニューアルプロジェクトに携わりました。その後、1997年にテニス発祥記念館の設計に携わりました。
管理事務所は、居留地時代の印象をつくるために、同じく山手地区内にあったコロニアルスタイルの西洋館を移築改修し活用しました。管理事務所の10年後に設計したテニス記念館は、管理事務所と印象を揃えるようにデザインしました。
テニス発祥記念館エントランス側 居留地時代の横浜西洋館の特徴であるコロニアルスタイルをデザインに取り入れました。
コロニアルスタイルを特徴づけるために高床のデッキからアクセスする方法を採用しました。通路の勾配や敷地との高低差を吸収することも工夫しています。
山手公園全体模型 右下が管理事務所 この時点(1986年)ではテニス発祥記念館の計画はありませんでした。
管理事務所のエントランス部分 エントランス広場を囲むように両側に伸びるウイング回廊は、テニスコートと公園を仕切るフェンスとして機能します。