伊豆といえば夏のマリンレジャーが盛んな場所ですが、西伊豆の漁師町である宇久須集落と安良里集落は、あまり知られておらず。観光客はあまり訪れません。しかし、地域には古くから様々な産業で栄えた歴史と、多くの魅力的な自然があります。
夏以外の魅力を高めるために、観光客が手軽に楽しめる「新しい山と海の魅力づくり」を行いました。
山の魅力は、古代より二つの集落をつないできた古道「不来坂(こじがさか)」、海の魅力は深く入り組んだ入江の地形を生かした独特の漁を支えてきた「網小屋」です。
不来坂の古道は荒れ果てていました。大学生のボランティア20名により、一週間かけて安全にハイキングができる状態に整備を行いました。
不来坂の古道は、野生動物も獣道として利用しているようで、鹿のフンや、イノシシの蒐場(ヌタバ=体に泥をつけて虫を落とす場所)などもありました。
不来坂を下ると安良里の港があります。安良里の皆とは細く突き出た半島に守られた良港で、半島の先端に伝統的な漁の基地「網小屋」があります。
この網小屋も荒れておりゴミの山でした。ゴミを拾い少し手をいれて、観光の対象として再整備しました。
こうして生まれた新しい魅力を広めるため、イラストマップをつくりました。西伊豆を訪れる人々にPRする活動は地元の皆さん引き継がれています