建築

江の島奥津宮公衆トイレ

神奈川県藤沢市 / 1988年
基本設計と実施設計と設計監理に担当者として参加

私が携わった初めての建築設計です。江の島の景観づくりのリーディングプロジェクトとして、老朽化していた公衆トイレのリニューアルを行うことになりました。この建物は、和風の観光地を目指す江の島の景観のあるべき姿を、島の皆さんと共有するためのシンボルとしての役割を担います。このためデザインには十分配慮しました。

奥津宮は鎌倉時代につくられた神社です。その境内の雰囲気に調和するよう、デザインや工法などに細心の注意をはらって行いました。

当時の公衆トイレは、総じて汚いものが多く、特に女性には敬遠されがちでした。江の島ではトイレをホスピタリティの象徴として考えており、特に清潔感を醸し出すよう換気・採光・清掃に工夫をしました。